5月5日は「端午の節句」!なぜ菖蒲湯に入る?菖蒲と花菖蒲は違う?

もうすぐやってくる、5月5日の「端午の節句」
日本では、国民の祝日である「こどもの日」として親しまれていますね。

この日は、鯉のぼりを揚げて五月人形を飾り、柏餅やちまきを食べてお祝いをします。
また、無病息災を祈って菖蒲湯に入るのも昔からのならわし。

そもそも、端午の節句にはどんな意味が込められ、なぜ菖蒲をお祝いに用いるようになったのでしょうか。
歴史や由来を知ると、こどもの日をもっと楽しめますよ!

 

「端午の節句」とは?どんな意味があるの?


端午(たんご)の節句は、1年に5回ある季節の節目「五節句」のうちのひとつ。

「端午」とは、5月最初の午(うま)の日を指します。
「端」は「始め」という意味。
また、中国の古い暦では、1〜12月をそれぞれ十二支になぞらえ、5月は「午月」と呼んでいました。

昔は5月の最初の午の日にお祝いをしていましたが、後に5が重なる「5月5日」を節句として祝うようになったのです。

なぜ「菖蒲の節句」という呼び名があるの?

端午の節句は別名「菖蒲の節句」とも呼ばれます。

旧暦5月5日は現在の6月にあたり、気候が不安定な時期。
この季節を乗り切るため、古代中国ではさまざまな厄除けをしていました。
香りの良いものが邪気を払うと言われたことから、菖蒲の葉を軒下に吊るしたり、根を刻んで入れたお酒を飲んだり。

こうした風習が日本に伝わり、お風呂に菖蒲を入れる「菖蒲湯」など、厄払いや薬草として菖蒲を用いるように。
現在まで、「端午の節句」=「菖蒲の節句」として長く定着しています。

「菖蒲」と「花菖蒲」は別物!?

実は、菖蒲湯に使う「菖蒲」は、紫色の花を咲かせる「花菖蒲」とは全く異なる植物。


花を楽しむ「花菖蒲」は、アヤメ科の植物。


一方、葉に香りのある「菖蒲」(=葉菖蒲)は、サトイモ科の植物です。

花菖蒲もちょうど5月頃から咲き始めるため、端午の節句に飾る花の定番となっています。
お部屋に飾れば、和の風情を感じられますよ。

菖蒲湯の楽しみ方


葉菖蒲の束をお湯に入れるだけで、気軽に楽しめる菖蒲湯。
爽やかな香りに癒されつつ、リラックス作用や血行促進も期待できます。
5月5日には、健康を願って家庭で菖蒲湯を試してみては?

 

坪井花苑でも、菖蒲や花菖蒲を販売予定です。
詳しくは後日、SNSなどでご案内しますね!

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