穀雨(こくう)二十四節気 -6-

こんにちは
名古屋にある花屋の坪井花苑です。

今回は、二十四節気の6回目「穀雨(こくう)」ついて
まとめてみました。

 

「穀雨(こくう)」とは?


穀雨(こくう)とは、春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、昔から田植えの準備をする目安になっています。
清明から数えて15日目頃、そして立夏までの期間にあります。2022年の穀雨は4月20日です。
春季の最後の節気であり、夏が近づく頃でもあります。

この頃から不安定な気温や天気も徐々に安定し、暖かく過ごしやすくなります。

そして、穀雨が終わる頃に「八十八夜」を迎えます。

そもそも二十四節気とは?


太陽暦を使用していた時代に、季節を表すための工夫として考え出されたものです。
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
つまり1年を24等分し、それぞれに名前が付けられています。

現在二十四節気を定めている定気法では、太陽黄経(太陽の動き)に基づいて定められています。

1年で最も昼の短い日である「冬至」
1年で最も昼の長い日である「夏至」
昼と夜の長さが同じ日である「春分」と「秋分」
この四つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦です。

縁起のいい日、「八十八夜(はちじゅうはちや)


穀雨の終わりには、「八十八夜(はちじゅうはちや)」が訪れます。
「八十八夜」とは雑節のひとつで、立春から数えて八十八日目にあたる日のことです。
2022年の八十八夜は5月2日(月)です。

「八」「十」「八」の三つの字を組み合わせると「米」になることや、
末広がりの八が重なることから、農作業に縁起のいい日ともされてきたようです。

「夏も近づく八十八夜♪」でおなじみの「茶摘み」の歌。
茶葉の産地では、その年の初めてのお茶を作るための茶摘みが行われます。
この日に摘んだお茶を摘んだお茶を一番茶といい、
八十八夜に収穫されたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせると伝えられています。
また、八十八夜前後に摘み取られたお茶は新茶の中でも最も栄養分が豊富とされています。

 

恵みの雨、「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」とは?


穀雨の時期に降る雨は「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」と呼ばれ、
あらゆる穀物を潤し育てる恵の雨と考えられてきました。
“百穀を潤す春に降る雨”から「百穀春雨」がきているそうです。

作物を育てるためには、この時期までに種まきをする必要があるとも言われています。
そのため、健やかな作物を育てるためには今のうちに種まきをするといいですね!

 

春の雨は「百穀春雨」の他にも様々な呼び名を持っており、雨の特徴によって呼び名が異なります。

春時雨(はるしぐれ)
降ったりやんだりする春の気まぐれな雨

瑞雨(ずいう)
穀物の生長を促す雨

菜種梅雨(なたねつゆ)
菜の花の咲く頃に降り続く雨

紅の雨(くれないのあめ)
ツツジやシャクナゲ、桃など、紅の花が咲く頃の雨

催花雨(さいかう)
花に早く咲いてほしいと催促するように降る雨

こんなにも春の雨には名前があるんですね。
今回紹介した雨の種類の他にも、まだまだ春の雨の呼び名があるみたいですよ!

 

種から育てやすい花


ヒマワリ
ヒマワリの種まきの時期は4月〜6月。暑い季節に元気に咲くヒマワリ。
ひまわりは種は嫌光性なので、種をまいたら土で覆ってあげましょう。

種から育てやすく、夏を存分に感じられるお花です。


フラクッス
綺麗なブルーの花を咲かせるフラクックス。
乾燥気味の方が好きなので、鉢植えをする際は水はけのよい土を選びましょう。
水やりはこまめにやるのではなく、「乾いたらたっぷり」水やりをします。


コスモス
コスモスは育て方も手入れも比較的かんたんなので、初めて育てるという方にもおすすめです。
コスモスは蒸れに注意が必要です!
そのため、株間は広めに植えたり、風通しのいい場所に植えましょう。

夏に楽しみたいという方は今の時期から種まきが必要ですが、
秋に楽しみたいという方は、夏頃に種をまいてくださいね。
楽しみたい時期を逆算して、是非育ててください!

 

 


春のお花も終わりに近づき、夏のお花も目にするようになりました!
坪井花苑では季節の切り花が数多く揃っています。
是非、足を運んでくださいね。

寒い日があったり暑い日があったりと天候が左右する日が続きますが、
身体に気をつけてお過ごし下さい。
GWにお出かけしたり、時にはおうちでゆっくり植物を育てて楽しむのもいいですね♪

今しかない過ごしやすい春の季節、そして夏に変わっていく季節の変化を楽しみましょう。

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◆坪井花苑
https://tsuboikaen.co.jp/

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